質問に答えるコーナーその2「着物と浴衣の違いとは?」

こんにちは。店主です。
今日は「昭和の日」。GW初日という方も多いんじゃないでしょうか。
GWが終わるとあっという間に気温が上がっていっていつの間にか
夏になりますよね。店主は寒いよりは暑い方が好きですが。
田舎(というか、農村)の生まれなもので、今くらいの時期に
水の入った田んぼで蛙が鳴いているのを聞くと「もうすぐ夏だなぁ」と
感じます。
東京だとそれが聞けないので夏に向けての心の準備が…w

さて夏といえば、普段は着物に縁遠くても
「浴衣なら着てみようかな」という人が増える時期です。
そろそろ大型ショッピングセンターなどでも浴衣を着た
マネキンが登場してくるんじゃないでしょうか。

といったところで本日の質問コーナーです。

着物と浴衣ってどういうふうに違うんですか?

どちらも同じような形ですが、どう違うかしっかり見分けられますか?
おはぎぼたもちみたいに同じ物だけど時期で名前が違うだけだと
思っていませんか?(身近にもいました)

じっくり見てみます。

浴衣は主に夏しか着ない。着物は1年通して着られる。

まずこれですね。夏しか着ない、というか夏しか着られない(寒いよ)。
踊りの稽古など特別な場合を除いて夏以外に浴衣の人を見かけることはないと思います。
では夏は着物を着ないかというと、夏用の着物というのは別にあります
「紗」や「絽」という薄い生地(透け透け)でできていて見た目が涼しげです。
(着ている本人が涼しいとは言っていない)

素材が違う

夏着物と浴衣が並べて置いてあったら素材で見分けがつきます。
浴衣は直接素肌に着ることもあるので綿100%のものが多いですが、
着物は綿の他ポリエステルや麻、正絹など素材は様々です。
着姿が「ぱりっ」として見えるのは浴衣、「てろっ」として
見えるのは着物の可能性が高いです。

襦袢を着ない

最も確実で簡単な見分け方です。
襦袢(じゅばん)とは何かというと、
着物の下にもう1枚重ねて着る着物みたいなものです。
下着とも言えますが、重ねて着ているのが見えるので
ワイシャツやブラウスに近いかも知れません。

店主の今日の着物です。
上の水色が着物で、首元にちょっと出ている
白いところが重ねて着ている襦袢。
重ね着をしないので浴衣だとこの白いところ(半衿)が出ません。
白以外のものもあります。とりあえず重ね着が見えたら着物です。

足袋をはかない

夏に着るということと、ごくカジュアルなよそおいなので、
浴衣で足袋をはくということはあまりないと思います。
浴衣セットを購入しても足袋はセットになっていないですもんね。
最近は浴衣用に涼しげなレースの足袋などもありますが。

はい。
これで浴衣と着物の違いが見分けられるようになりましたね。
浴衣は「夏に気軽に(そして涼しく快適に)着られるシンプルな着物」ということです。
襦袢を着る手順がないので着付けも覚えやすいです。
後に着物を着たいと思ったら着るものが2枚になるだけで、やることは同じです。

「もともとバスローブみたいなものなんだから、浴衣で外出なんてありえない!」
という主張もありますが、今売られているかわいい柄の浴衣は
お出かけ用途で作られていますし、外出にも耐えられるようになっているので、
花火大会や夏祭りにはぜひ浴衣を着て行ってもらいたいと思います。
(「寝間着用」で売られている浴衣はだめですよ)

最後に、選ぶときのワンポイント。
「浴衣は派手すぎくらいを選ぶべし」

お店で見て「ちょっと派手すぎじゃない?」と思うくらいのものがちょうどいいです。
浴衣を着て出かける場所といえば夏祭り、盆踊り、花火大会などがありますが、
日が暮れた後の屋外、暗い場所なので色がくすんで見えがちなんです。
シンプルな色遣いなら、白地に紺などコントラストの高い柄のものがおすすめです。

それでは、ちょっと気が早いですが夏に向けての浴衣選びでした。
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