足袋、タビ、たび…着物を着るなら足袋は欠かせない。足袋についてのいろいろをまとめてみました。

あっという間に3月も折り返しを過ぎましたね。
4月からの新生活に向けて準備中の方も多いんでしょうかね。
店主です。

季節柄、着物を着ようという方も増える時期ですので、
店頭で足りない小物類を揃えていく方もちらほらと見かけます。
持っているものがあるから…と思って開けてみたら
足りないものが!ということもありますので、着物を着る
予定のある方は、お持ちの着物を早めに確認しておきましょうね。

で、今日は小物をお買い求めのお客様によく聞かれる
「足袋」のことについてまとめておこうかと思います。
着物姿には欠かせない足袋ですが、結構重要だったりしますからね。

足袋(たび)とは、和装の際に足に直接はく衣類の一種[1]。日本固有の伝統的な衣類で、足に履く一種の下着である。木綿の布でできたものが一般的。小鉤(こはぜ)と呼ばれる特有の留め具で固定する[1]。日本の伝統的な履物である草履・下駄・雪駄などを履く際に用いるため、つま先が親指と他の指の部分の2つに分かれている[1](叉割れ)。
Wikipedia – 足袋

…この引用いらなかったな。こういうことじゃないですね、今日のは。

ま、着物の時に履く靴下みたいなやつなんですが、
ひとくちに足袋と言いましても色々な種類があります。
いろんな分け方をしながら各種紹介してみます。

色で分類

まず色で分けてみますと、一番メジャーなのがこの「白足袋」

店頭に並んでいた各種白足袋です。
式ごとで着物を着るなら、ほぼ100%この白足袋を履くことになります。
礼装から普段着まで使える活用範囲の広いやつです。
弓道などのスポーツや、お坊さんや神主さん、巫女さんの仕事着でも
使われています。まぁそれは言うまでもないか。

ちなみに男性の普段着には白足袋は履かないとも言われますが、
店主は「仕事の時の白足袋がたくさんあるので」履いています。

そして、白以外のものは「色足袋」となります。


白足袋を履かない時の男性の足袋は一般的にこういう「黒繻子足袋」です。
黒くてテカテカしています。底まで真っ黒のも売っています。

テカテカがあまり好きでない人は「紺足袋」を履いたりするそうです。


いずれにしても濃い色なので、汚れが目立たなくていい(ぇ


上2つは主に男性用ですが、勿論女性用にも色とりどりの足袋が
売られています。

男女ともに、色足袋は普段着やお洒落用として使われることが多いです。

よりおしゃれ上級者向けには「柄足袋」もあります。

再び店頭にあった柄足袋たち。
探せば探すほど色々な柄があります。足下でも個性を主張できますね。
ちなみに店主は真ん中の黄緑のやつがちょっと気になっていたのですが、
小さいサイズしかなくて断念しました。w
店主、足小さい方なんですけどね、これでも。

素材で分類

主に材質は吸湿性に優れていて洗濯もしやすい綿100%が多いです。
その中でも「キャラコ」や「ブロード」など織り方による種類があります。

最初に載っている写真もキャラコ足袋とブロード足袋が写っていますね。
同じ綿素材でも、生地の厚さや柔らかさが違うので
比べてみると、履き心地は確かに違います。(価格差のせいもあるけど)

そして真ん中の「ストレッチ足袋」のように、
化繊の伸びる素材を使用した足袋もあります。
ピタッとした感じが苦手な方におすすめです。

他にも絹でできた超高級足袋などもあるようです(履いたことはない)。

また、表地だけでなく足に触れる裏地にも「晒裏」「ネル裏」があります。

ネル裏足袋の内側。もこもこです。冬は暖かくていいですよ。
さらにもこもこしている分、ふっくら柔らかいシルエットになるので、
足を美しく見せるために能楽師の人などがネル裏足袋を愛用しているそうです。

形で分類

足袋と靴下の大きな違いといえば、
伸びない素材(ストレッチ足袋を除く)なので、かかとの部分に
留め金が付いていることですよね。


この留め金のことを「こはぜ」と言います。
このこはぜを反対側に付いている掛糸のところに引っかけて履きます。
ちなみに掛糸はどんな足袋でも2本付いていますが、必ず内側の糸まで
掛けるようにして履きます。(もう1本は切れてしまった時の予備らしい)
ピッタリした足袋はなかなかこはぜが留まらなかったりしますが、
伸ばしたり引っ張ったりして頑張って引っかけます。

そのこはぜの枚数も主に「4枚こはぜ」と「5枚こはぜ」があります。
写真のものは4枚ですね。
礼装の時は5枚がいいとか、関西は5枚、関東では4枚が好まれるとか
聞いたこともあるのですが、まぁそこは好き好きでいいと思います。
当然、5枚こはぜの方が足首の部分が長く作られているので、
足首の肌が見えてしまうことが少なくなります。

この他、ストレッチ素材でできていてこはぜが付いていないものもあります
(足袋ソックスなどの名前で売られていることが多いです)が、
ほとんど靴下と同じものですので、ごく普段着用のものです。
また、天候が悪い時の外出で足袋の汚れを防止するために
足袋の上に重ねて履く「足袋カバー」もこはぜは付いていません。

その他

ってことで、いろいろな足袋を紹介してみましたが、
それを踏まえて最初の写真に写っている白足袋3種類をもう1度見てみましょう。

どれも同じように見えますが、

こはぜの数や素材に違いがあるんですねー。
着物を着る機会があって足袋を買わないと、と思っている方は、
こういうところにも注目して選んでいただくと、当日ちょっと楽かもしれません。
まぁそうは言っても、「1回しか履かないし安いのでいい」と言われてしまえば
それまでではありますが…w

ちなみに、「足袋は小さめがいい」とよく言われており、
確かに大きすぎてブカブカの足袋は見た目も履き心地も悪いですが、
サイズを選ぶ際は「自分の靴のサイズと同じ」で問題ないかと思います。
ちょっと大きめの靴を履いているという方は-0.5cmしましょう。
無理してキツい足袋をはいていると1日だけでも足が痛くてつらいと思いますし。

もし、靴と同じサイズを買って履いてみて「ちょっと大きめかなー」と感じた時は、
本番当日までに1度洗濯しておくと、ちょっと縮むのでフィットしやすくなりますよ。
糊も取れて履き心地も良くなりますね。

または、どうしてもサイズを厳密に選べない時はストレッチ足袋を買ってもOKですが、
素材の違いでどうしても、綿の足袋よりも「青白く」見えてしまう場合があります。
(上の写真でもほんのちょっとだけ青みがかって見えていますね)
その僅かな差が問題になることはあまりないですが、たとえば記念写真に写る
ような場合は、気をつけた方がいいかもしれません。(ものすごく細かい話ですが)

…というわけで、足袋について色々長々と説明してしまいましたが、
オシャレは足下からとも言いますので、足袋を選ぶ時に
少しこだわってみるのも良いかもしれません。

それでは、店主でしたー。